様々な店舗を見ていると、一昔前よりメーカー間での場所取り競争が激化している気がしている。店舗内に余剰スペースがあると、直ぐに什器で埋まるのだ。今回は、そんなリアル店舗での売り場拡大に有効な、ハンガー什器についてレポートをしようと思う。

今回は「デパチカ」「スーパーマーケット」「日本酒売り場」「福袋売り場」等に注目していく。年末、新年そして春商戦へと変化していく店頭の事例を見ながら、購買意欲を刺激するために各店舗が行っている、店頭の演出にクローズアップしていきたい。

セールスプロモーションにおいて、オンラインとオフライン施策を融合させた店頭での企画が増加する中、特殊印刷を上手に活用する事例も多数見られる。デジタルだけでは表現できないアナログな手法など、印刷の可能性について改めて振り返ってみる。

店頭での重要なプロモーションツールであるPOP広告も、ただ商品特徴を記載するだけでは、もったいない。
店頭において、展示・販売されている商品を見ながら、非常に分かりやすく、直感的に商品の「使用感」について訴求を行っている事例を紹介する。

リアル店舗においては、商品に触れながら買い物が行えることが強みだ。売り場において買い物客が自分に合った商品かどうかを「計測ができる販促ツール」を用いて確認し、商品選びをスムーズに行えるよう考えられた施策も多く見られる。

シズル感のある売り場は、商品が分かりやすいだけでなく、顧客が求める商品に巡り合いやすく、購入決定にも至りやすい。リアルな店舗ならではの商品訴求を考え続けることは、今後も変わらず、店頭ツール企画・売場づくりの重要なポイントだ。

買い物をする際、その商品がどれだけ人気なのか、他の人は購入しているのか、周りの評価が気になることが多い。　買い物客の生の声を商品選びに活かそうとする店頭販促での企画も多く、リアル店舗版の「いいね！」機能ともいえる施策を紹介する。

リアルな買い物の場である店頭では、デジタルでは置き換えられない買い物プロセスが多い。人間の五感を使いながら商品選びを行える場所として今後も重宝されていくだろう。そんなリアル店舗ならではの「触感」をアピールする店頭ツールに着目。

グラフィックの表現性が高く、加工も容易で生産コストも低い『紙』は、SDGｓ・環境への配慮という点でも、今後も店頭販促において使用されるシーンは広がっていくだろう。『紙』を使った販促ツールの中でも特に「ギミック」「造形」に着目してみた。

店頭ツールを紙やリサイクル素材で製造する比率を増やすことは、循環型社会の中でメーカーにとっても課題といえる。確かに、様々な什器や構造物が紙製へと切り替わってきている。今回は、紙を使用した大型の構造物たちを例としてご紹介したい。